株価続伸は喜ぶべき?今、初心者が取るべき行動とは?
「日経平均株価がまた上がっている!今から買えば儲かるの?でも、そろそろ下がるかも…」
そう思っていませんか?
まさに今、初心者投資家の皆さんの間で、このような期待と不安が交錯していることでしょう。米株高の恩恵を受け、日本株も力強く上昇を続けていますが、同時に「利食いも出やすい」という見出しが示すように、市場には警戒感も漂っています。
結論から申し上げます。現在の市場環境では、**やみくもな新規購入は避け、銘柄を厳選しつつ、一方で保有株の利益確定のタイミングも同時に検討する** 「攻守兼備」の戦略が最も賢明です。
なぜ株価は続伸し、そして警戒されるのか?深掘り解説
今回のニュースは、「米株高を引き継ぎ、日本株も続伸するが、利食いも出やすい」という内容でした。この背景には、いくつかの要因が絡み合っています。
- 米国市場の好調:米国のインフレ沈静化期待や、一部ハイテク企業の好決算が市場を牽引し、長期金利の安定が株価の押し上げ要因となっています。この流れが日本市場にも波及しているのは事実です。
- 円安の進行:円安は輸出企業の業績を押し上げるため、日本企業全体への期待感が高まっています。
しかし、市場のプロである機関投資家たちは、表面的な株価上昇だけで動くわけではありません。彼らは常に「織り込み済み」かどうか、そして「適正水準」かどうかを深く見ています。現在の市場で特に警戒されるべき数値は以下の通りです。
- RSIの過熱感:現在の日本株、特に日経平均株価は、短期的な買われすぎを示す**RSI(相対力指数)が「70」を超える**水準で推移していることが多く、一般的な過熱感の目安を超えています。これは、短期間での急激な上昇に対する警戒シグナルです。
- 移動平均線との乖離:日経平均株価は、短期的なトレンドを示す**25日移動平均線**から大きく上方に乖離している状況です。株価は短期的に移動平均線から離れても、いずれ回帰する傾向があるため、現在の乖離は調整圧力が高まっていることを示唆しています。
- 利益確定の動き:株価が過去最高値圏に迫る、あるいは更新するたびに、「ここまで上がったなら一旦利益を確定しておこう」と考える投資家が増えるのは自然な流れです。これが「利食いも出やすい」というニュースの背景です。特に、この水準で高PER(株価収益率)となっている銘柄は、少しの悪材料でも大きく売られやすい傾向にあります。一般的に、**PERが「20倍」を超えると割高感**が意識され始め、「30倍」を超えるとさらに警戒が必要です。
過去には、コロナショック後のV字回復や、アベノミクス初期の急騰など、強い上昇相場がありました。しかし、いずれもどこかで調整局面を迎え、株価が一時的に下落する時期がありました。今の相場も、そうした「一時的な調整」のリスクを常に含んでいると理解することが重要です。
初心者投資家が取るべき具体的なアクションプラン
では、この状況で私たちはどのように行動すべきでしょうか。具体的な3つのステップを提案します。
1. 新規購入は「押し目」と「個別銘柄の選別」を徹底
- 押し目を狙う:今すぐ高値で飛びつくのではなく、一時的な下落(押し目)を待って購入を検討しましょう。株価が25日移動平均線や75日移動平均線に接近したタイミングなどが、一般的に押し目買いの目安とされます。
- ファンダメンタルズ重視:市場全体のムードに流されず、企業の業績、成長性、財務健全性といった根本的な価値(ファンダメンタルズ)をしっかり分析しましょう。特に、現在の株価が適正なPERやPBR(株価純資産倍率)水準にあるかを確認することが重要です。高PER銘柄への安易な投資はリスクが高まります。
- 分散投資を忘れずに:一つの銘柄に集中投資するのではなく、複数の業種や銘柄に分散して投資することで、リスクを低減できます。
2. 保有株の「利益確定」戦略を練る
- 段階的な利食い:もし利益が出ている銘柄があれば、全量を一度に売るのではなく、例えば株価が〇〇円に到達したら1/3を売る、といった段階的な利益確定を検討しましょう。これにより、さらなる上昇の恩恵を受けつつ、下落リスクにも対応できます。
- ストップロス設定の厳格化:「もし〇〇円まで下がったら必ず売る」という損切りライン(ストップロス)を明確に設定し、それを厳格に守りましょう。特に上昇相場では、想定外の急落に巻き込まれるリスクも高まります。
- RSIや移動平均線を活用:保有銘柄のRSIが「70」を超えたり、株価が**25日移動平均線**を明確に割り込んだりした場合は、一度利益確定を検討するシグナルとして捉えることができます。
3. ポートフォリオとリスク管理の見直し
- 現金比率の見直し:現在の株価水準では、ポートフォリオに占める現金比率を少し高めに設定することも一考です。これにより、万が一の調整局面で安くなった株を買い増す資金を確保できます。
- リスクシナリオの想定:「もし株価が〇〇%下落したらどうするか?」といった具体的なリスクシナリオを事前に想定し、その対策を立てておくことが心の余裕につながります。例えば、米国の金融政策が予想外の方向に転換した場合(例: 利下げペースの鈍化、予想外の利上げ)、地政学的なリスクが高まった場合、円高が急激に進んだ場合など、複数のリスク要因を考慮しましょう。
まとめ
今回の株価続伸のニュースは、投資家にとって喜ばしい反面、慎重な対応が求められる時期に入ったことを示唆しています。やみくもに追いかけるのではなく、RSIや移動平均線といった具体的なテクニカル指標を確認し、個別企業のファンダメンタルズを深く分析することで、リスクを抑えつつ賢く利益を追求するチャンスを見つけましょう。
現在の市場は、今後も米国動向、為替、企業業績など様々な要因に左右されやすい状況です。感情に流されず、常に冷静な判断を心がけましょう。賢明な投資判断が、皆さんの資産形成を確かなものにするはずです。
引用元: 〔株式・今日の見通し〕続伸=米株高を引き継ぐ、利食いも出やすい(10日)(時事通信) – Yahoo!ファイナンス


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