こんにちこんばんは!
「フリーランスエンジニアの自由ライフ」のshiroです。
前回は、フリーランスエンジニアとして直面するデメリットへの対処法をお伝えしました。
その中で触れた「投資」について、今回は私がコツコツと積み立てている“オルカン”(eMAXIS Slim 全世界株式インデックス)を例に、その魅力と運用ポイントを詳しく解説します。

オルカンとは?基本を押さえよう
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)の概要
運用会社とファンドスペック
三菱UFJアセットマネジメントが運用する「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は、信託報酬年0.05775%と国内最低水準のコストで、純資産は6.7兆円超。2025年7月現在、NISAつみたて投資枠・成長投資枠の両方で購入でき、急速な資金流入で規模・流動性ともに不安は小さい商品です。
連動指数と組入比率
連動ベンチマークはMSCI ACWI(配当込み)。先進国23 + 新興国24か国計約2,900銘柄で、世界時価総額の約85%をカバーし、国別内訳では米国約6割、日本約6%が目安。1本で地球規模に分散できるのが最大の特徴!
オルカンが投資家に人気の理由
全世界へ一括分散できる安心感
投資初心者が個別に国・業種を選ぶのは至難。オルカンなら1クリックで先進国・新興国双方に投資でき、経済成長センターが移動しても自動で組入れ調整される。国際情勢や産業構造の変化を日々追わなくても「ほったらかし」で世界経済の平均成長を取り込める点が、忙しいエンジニアや子育て世代に刺さる。最大のメリットと言えるでしょう。
低コストで長期リターンを最大化
インデックスファンドのパフォーマンス差はコスト差にほぼ等しい。年0.05775%という超低コストは、100万円を20年間運用した場合でも総手数料が約1.2万円に過ぎない計算となり、ファンド内で再投資される複利効果を邪魔しません。
オルカンのメリットとデメリット
オルカンのメリット5選
メリット①徹底分散②自動リバランス
オルカンの銘柄入替えは指数側で自動実施。投資家が個別銘柄を売買する必要がなく、リバランス手数料やスリッページを回避できる。
メリット③低コスト④透明性⑤税制優遇
組入れ上位銘柄や国別比率は公式サイトで毎月開示。新NISA対象で売却益・分配金が非課税になるため、課税口座より約20%高い実効リターンが期待できる。
オルカンのデメリット&対策
デメリット①米国偏重
全世界といえど時価総額加重ゆえ米国比率は6割前後。米国株急落時には指数全体の下落を免れない。S&P500との相関が高い点は理解しておく必要があります。
デメリット②為替リスクと対策
円建てで購入するため、円高局面では基準価額が目減りする。対策として積立期間を長く取り、給与から自動積立で為替平均化を図る、あるいは生活防衛資金を円で厚めに保有して為替ショック時の心理的負担を下げる方法が有効。
オルカン vs 他指数ファンド
S&P500と何が違うの?
オルカンとS&P500のリターン比較
過去30年平均リターンはオルカンが7.5%、S&P500が8.4%と米国集中のほうが高い。ただし米国一極集中は将来も続く保証はない。長期で確実性を重視するならオルカンに軍配。米国最強!という方はS&P500がおすすめ。
ボラティリティと下落耐性
2008年・2020年の暴落ではS&P500が‑55%、オルカンは‑52%。分散効果は限定的だが、ひと桁の差でも年率で積み上がると無視できない。
全米株式/日経平均との比較ポイント
全米株式(VTI)との違い
VTIは米国全体約4,000銘柄に投資。米国経済が中心であり続けると信じるなら合理的だが、新興国の高成長を取り込みたい場合はオルカンが有利。
日経平均連動ETFとの違い
日経平均は日本225銘柄に限定され、人口減少と成熟市場ゆえ構造的な低成長リスクがある。一方オルカンは日本比率6%程度で国内リスクを分散できる。
オルカン購入ガイド:新NISA対応
買える証券会社と手数料比較
主要ネット証券の取扱い状況
SBI・楽天・マネックスはいずれも購入手数料0円・ポイント還元あり。地方銀行や対面証券では購入手数料がかかる場合があるため、ネット証券一択と言って良いでしょう。
iDeCo/企業型DCでの取り扱い
オルカンはiDeCoでは利用不可のケースが多いが、全世界株式バランス型で代替できる。手数料とのバランスを見てNISAと組み合わせて活用するのが吉。
新NISAでの積立設定手順
新NISAつみたて設定3ステップ
①口座開設→②つみたて投資枠を選択→③毎月or毎日積立額を入力。SBI証券ならクレカ積立で最大1%ポイント還元、楽天証券なら楽天キャッシュ利用で0.5%。設定後は放置するだけ!
ボーナス月スポット購入のコツ
年2回の増額設定を使えば、上限120万円枠を効率消化できる。下落局面でボーナス投下することで平均取得単価を下げる効果も狙える。
オルカン運用術:積立&リバランス
ドルコスト平均法と最適積立頻度
ドルコスト平均法の理論的裏付け
定額買付は価格変動の逆数に比例して口数が増減し、長期的に平均単価を引き下げる期待値がある。統計的にリスク調整後リターンを3%程度改善したとの研究も。
最適な積立頻度は?
週次よりも月次のほうがシステム負荷や約定手数料が小さく、長期リターン差は誤差。精神的コストを下げたい人は毎月、キャッシュフロー重視なら毎日を選ぼう。
出口戦略とリバランス
含み益が出たときの出口戦略
新NISAは非課税枠を確保し続けられるため、売却=枠復活。目標額に達したら段階的に現金化し、別の安定資産へスイッチすることで暴落時のショックを緩和できる。
リバランスで利益確定を習慣化
年1回、株式比率が許容範囲を5%超えたら債券や現金にシフト。これを機械的に行えば、高値掴み・安値売りという人間のバイアスを抑えられる。
Q&A(3つ)
Q1. 今から始めても遅くない?
A. 市場は過去最高値圏でも「時間分散」が味方。長期で見ればエントリー時期差は縮小するため、いつやるの?今でしょ!
Q2. 為替ヘッジ型を選ぶべき?
A. 長期投資ではヘッジコストが複利を削る可能性大。円安・円高どちらにも備えたいなら無ヘッジで時間分散が基本。
Q3. 毎日積立と毎月積立、結果は変わる?
A. 理論値では差は僅少。重要なのは「続けやすさ」と「総投資額」。シンプルに続く方法を選ぼう!
まとめ
投資に手間をかけたくない人にとって、オルカンは「時間を節約する最適解」。指数側で勝手に組入れ調整が行われるため、忙しくても世界経済の平均点を取り込めます。ドルコスト平均法で淡々と買い付け、暴落時も売らずに追加投資。出口では非課税枠復活を活用して段階売却。これが最小ストレスで資産を最大化する黄金ルートです。早く始めれば始めるだけ良いと思ってます。ですが、20代は経験に投資するのも良いでしょう。自分の人生と相談しながらコツコツと!投資は自己責任です。
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